多くの人が発症している心の病気|うつ病について詳しく知ろう

医者
  1. ホーム
  2. 手伝いすぎないのがコツ

手伝いすぎないのがコツ

女の人

サインを見逃さない

企業でのストレスチェックの義務化など、職場にうつ病の人がいてもおかしくない時代です。そのため、うつ病の同僚と働く機会というのは今後増える可能性があります。休職から復帰した場合、なかなか新しい仕事を覚えられないこともあります。最初のうちは何とかしてあげたいという気持ちから周囲の仲間が善意でサポートするものの、その状況があまりにも長く続くとどうしても疲れてきて、やさしい気持ちを維持できなくなってしまう可能性が高いです。忙しい職場ほど、理解できる内容です。以前はできていたことができなくなった、仕事の覚えが悪い、時々イライラして八つ当たりするなどという行動を目の当たりにすると、大目にみなければと考えていても、やはり腹が立つのは当たり前のことともいえます。そんな時は、うつ病という病気がそうさせている、以前はそうではなかったと考えるようにします。とはいえ、そのことで実際の業務に支障をきたしているのであれば、それはやはり問題です。たとえば、単純に忘れるということであれば、フローを紙に書いて身近に貼っておき、確認のプロセスを挟むといったミスを減らす工夫をするようにします。典型的なうつ病の場合、仕事ができなくて、人に迷惑をかけていると本人が自覚してしまうと、より辛くなってしまいます。そのため、注意したいのが手伝いすぎることです。なるべく、本人にやってもらうことを前提として、できないことは率直に伝え、ミスの修正も自分でやってもらうようにすることが大事になります。ただし、言葉の選び方や伝え方によっては傷つけてしまうこともあるかもしれません。具体的なやり方や代案などを添えることが大事です。ミスが多くて、こちらでやってしまったほうが早い仕事でも、できるだけ任せて自信をつけてもらいます。手伝いすぎないくらいでちょうどいいと考えておきます。一方で、まったく仕事にならない、ボーっとしていて明らかに仕事ができる状態でないようであれば、話は変わってくるわけです。その場合は、うつ病がよくなっていない可能性もありますので、仕事上の問題として上司に相談するようにします。上司は職場全体の生産性を考慮して判断することが大事です。著しい生産性の低下や本人の病状の悪化がみられる場合には、主治医や産業医と協議する必要があります。本人の生産性と組織の生産性のバランスを取りながら回復を支援することが、本来の復帰支援の姿です。一方的に周囲が援助しすぎてしまい、結果として本人の生産性が全く回復しないというのではかえってよくありません。また、周囲がうつ病という病気を理解せずに、怠けている、100パーセント仕事ができないのに復職しないでほしいという具合に判断を性急にするようになってしまえば、職場全体に働きにくい雰囲気をつくってしまいます。全員の緩和により、最も高い生産性へと引き上げることが組織の目標ですから、個人個人で対応するのではなく、全体でサポートする機会を持つことが重要です。いまやうつ病は7人に1人がかかる病気ですから、他人事ではないという意識を醸成することが必要になります。